【翠凛堂】suirindo

ITのことを中心にコーヒーや音楽、本のことを書いています。

京都ウィンディコーヒー見習い8日目:コーヒーだけじゃない

自家焙煎珈琲店 Windy-ウィンディ

京都の東山区にあります。

最寄り駅は京阪線の清水五条駅。

知る人ぞ知る、京都の名店です。

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私はもうかれこれ8日もお世話になっている。
たいていの場合は朝から閉店の18時まで置かせてもらっているから、滞在時間はかなり長い。
けれど、実際に対応させていただくお客さんの数はそれほど多くない。
このお店はマスターのおっしゃるように「知る人ぞ知る名店」であることから、一日の来訪者の数は多くないのだ。
 
 
だから、私にとっては非常にありがたいことにマスターと会話する時間を多くとることができる。
マスターの焙煎やドリップの所作はもちろんだが、会話のなかで教えていただくこともコーヒーのことだけではない。
 
今日も改めて教えていただいたことは、“喫茶店はコーヒーを売るだけじゃないんだ”ということ。
 
マスターは常にこうおっしゃる。 
「豆だけを求めににいらっしゃるお客さんもいる。それはもちろんありがたいことだけど、本当はここ(店内)で飲んでいって欲しい。」
 
 
その真意は、喫茶店文化の原点を追う姿勢にあった。
喫茶店はもともと、文化交流の場でありそこではありとあらゆるジャンルの言葉が飛び交っていた。
政治、経済、文学、音楽
人々はそこで語り、批判し、認め合い、高め合った。
 
 
ウィンディに来るお客さんのほとんどが、純なコーヒー好きの方である。
いま、世の中にはたくさんの喫茶店がある中で、本当に美味しいコーヒーを出す店は少ない。
「サードウェーブコーヒーなんて言われる今のコーヒーは、薄っぺらくてね。」
そんな状況だから、ウィンディに駆け込んでくる。
 
 
「コクのあって、美味しいコーヒーをください!」
 
 
そんな思いを胸に持つ人が来る。
だからこそ、マスターはここで飲んで欲しい。
そして、会話をしたい。
ここでしか生まれない、できない会話がある。 
 
「コーヒーお好きなんですか?」
の一言から始まるコーヒー談義。
そして話題はあちらこちらに飛んでいく。
京都のこと、和菓子のこと、音楽のこと、はたまた人生のこと。
カウンターを間に挟んで。
一杯の美味しいコーヒーとともに。
和やかで楽しいひととき。
 
帰り際に言ってくださる、
「おいしかったです」という感想。
お互いに、笑顔になっている。
 
 
お客さんとのそうした繋がりを大切にしたい。
マスターはいつもそう考えている。