絵画

オットー・ネーベル【アスコーナ・ロンコ】この絵が訴えてくるもの

寂しげな表情で故郷を思い出す女性。 しかしそれはまるで二日酔いの時に感じるような、ゆらゆらした曲線とモヤ、そして説明可能性の怪しい色彩表現でイメージされた故郷。 そんな故郷に、馴染めない女性。 彼女はもう、戻れない。 自分が育った故郷、かつて…

無我の描いた曲線美を愛でる

呼吸を整えて、目を閉じて、利き手と反対の手に持ったペンを、縦横無尽に走らせますね。 自分の中の、無我に近い領域で書くんです。 今日はこんな作品に仕上がりました。 僕はこれを「自動記法」と呼びます。 手にペンを持ったこと、ノートの枠の大きさ、こ…

ゴスペルの右手

フェルメール展に学ぶ:絵を見ている時の自分の表情は強制されている

「手紙を書く女」 【気付き】 彼女と一緒に、大阪で開催中のこの展覧会に出掛けてきた。 フェルメール展:大阪市立美術館 vermeer.osaka.jp そして、この「手紙を書く女」を見て、ふと思った。 wikipedia この画面の、手紙を書いている女性の表情。 そしてこ…

アサヒビール大山崎山荘美術館ーモーリス・ド・ヴラマンク

アサヒビール大山崎山荘美術館に行ってきて。 ここの「地中の宝石箱」で見た一枚の絵のことについてずっと考えている。 www.asahibeer-oyamazaki.com 「モーリス・ド・ヴラマンク」 “雪景色” イメージこんなん。 このヴラマンクという画家は徹底した自由主義…

喫茶店のネコ 利き手の反対の手で描く

僕の利き手は左手で、文字を書いたり箸を持つのは左手でする。 だからこれまで絵を描くなんて行為も、利き手の左手でやってきたけれども、そうした自分の中の常識を取り壊してみた。 だって、別に利き手で書かなきゃいけないことなんてない。 ただただ、慣習…

【プーシキン美術館展】絵画の見方

【プーシキン美術館展】絵画の見方 (なんかボケてるな) 国立国際美術館で開催中のプーシキン美術館展へ出かけてきた。 夜間開館日だったから、会社帰りにふらっと。 色々な時代、場所、空想、現実、諸々の風景画を集めた展覧会。 写真撮影が可能だったから…

オットーネーベル展ー絵を見る楽しみ

日曜日に、オットーネーベルの美術展に行ってきた。 お馴染みの京都文化博物館。 期間が割と長いからか、日曜日の昼でも混み具合は大したことなかった。 今回、久々に絵を見ながらメモをした。 ふいに気がつくことが多くあった。 たとえば、これはシャガール…

ターナー展 風景の詩

今日ようやく、確定申告がまとまりました。 ふう。 京都に越してきたときからお世話になっている京都太陽合同事務所の先生にお願いしたところ、とても丁寧な、満足度の高い仕事をしていただきました。 そして、ようやく落ち着きを取り戻した心をターナー展に…

私の眼は次第に開かれた:印象派:モネの告白:京都鴨川で昼寝をしながら

クロード・モネ 印象派の始まり。 「印象・日の出」の作品は印象派の名前の由来です。 音楽をきっかけとして、絵画にかなり興味を持ち始めた大学時代。 東京には驚くほど多くの美術館があり、そして魅力的な展覧会を一年中開催していることを知った私は、暇…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

身体の内から、なにかがやってきそうな気配がある。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 予感 ちょうど、へそのある辺りにザワメキを感じるのだ。 そんなこと、感じたことはないだろうか 私は、あった。 あった。のではなく、今でもある。 こうして文章を…

オリンピア:次元を超える絵画

絵画と現実界の人間 異次元コミュニケーション 後ろ姿の人物を描いた絵 絵に対して正対している人間の意識は絵の中に向く 次元としては相対している我々の関係が、後ろ姿の人物を通して私たちはその垣根を乗り越える つまり、絵の中にいる この人は何を眺め…

自画像:死ぬまでに描いておきたい

かつての画家の中に、自画像を残した者はたくさんいた。 「都市の印象派」と呼ばれたカイユボット(Caillebotte) 彼は近代都市パリの風景を描いて、パリに流れ始めた新しい空気感をそのキャンバスに捉えた。 そんな彼も、自画像を描き残した画家の一人であ…