けんか

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朝日が昇ってくる。

グリーグの「朝」のような、まるで朝らしい朝を、小鳥なんかを連れてきてやってくる。

 

宵の月が昇ってくる。

ドビュッシーの「月の光」のような、まるで夜らしい夜を、しんとした静けさを連れてやってくる。

 

同時に。

 

さて。

朝日と月がけんかを始めた。

どちらも譲らないのだ。

優勢になった方の世界の世界に、世界は包まれた。

朝。夜。朝。夜。

昼夜が入り乱れ、生態系はぶっこわれかけた。

 

ああもう、だめだ。

と、そのとき。

 

ヨハンが現れた。

そして、2つの世界に向けて一言。

「けんかは、よそでやってくれないか。」

 

朝と夜はしょぼしょぼめそめそと姿を消した。

ヨハンが朝と夜になった。