大学で覚えた酒

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僕は酒が好きだ。

苦手なのは焼酎だけで、他は何でも飲む。

飲む機会と量が一番多いのはやはりビールだけれど、一口にビールと言えば思い出すシーンは限られたものとなっている。

 

 

大学時代。

オーケストラの練習後、気の合う仲間と集まって飲んだビール。

演奏会後、「乾杯!!」の声を叫びながらグラスをぶつけ合って、成功を祝ったビール。

これがビールにまつわる思い出の原点で、最高に気持ちの良い思い出として、

今も記憶に強く残っている。

 

また、“強い酒”の原点も同じく大学時代。

大先輩の自宅に行き、バイオリンのレッスンを受けた後のこと。

「これ、うちの爺さんの蔵で見つけたんだ。飲んでみるか?」

と、年代物のブランデーをいただいた。

当時の僕には、とても理解できない飲み物体験として認識されたものの、今のウィスキー好きに通じる扉はこの時開かれたのだった。

  

そのほか、ワインとウィスキーとなると思い出すのは、当時毎日のように飲み歩いていた友人のこと。

新宿三丁目界隈ではよく飲み、よく遊んだ。 

僕も彼も、銘柄の知識は特に持っていなかったと思うけれど、

 

“ちゃんとしたもの”

“美味いもの”

 

は理解していた。

そしてそんな店を嗅覚で探すことは大得意だった。

互いの、

「良い店を見つけたんだよね〜。」

と言うところの、“良い店”は絶対的に信用していた。

「お前が言うなら、間違いない!」

 

大学生ながら、2人でどこかに出掛けようとする時、和民や笑笑なんかには決して行かなかった。

多少背伸びしてでも、清潔であり、質と品が良く、文化を学べる店を選んだ。

この遊びの中で身に付けたものを、女の子とのデートにそれぞれが生かした。

そして失敗と反省、ほんの少しの成功を話題としてまた飲む。

お金はかかった。

彼との遊びに、どれだけ使ったかわからない。

けれど、そこで学んだことは確実に今に生きていると感じる。

 

 

今の自分は、この大学時代抜きには成り立たない。

全てのベースがそこで作られ、整えられた。

芸術と、酒と、本と。

大学時代に蒔いた種の成長に生かされている。