いま読んでる本に、こんなお題がある。
一見まったく関係のないモノとモノ。
頭を捻って、関係性を生み出し、さらにそれを互いに溶け込ませて、"自然"な文脈にする。
実際に何ができるかどうかはともかくとして、創造力のトレーニングとなるようだ。
連想ゲームのひとつ。
さて。僕も考えてみた。
1.逃げられない電話
卵一個を手にしていますね。
それを、大きく振りかぶって、道を歩いている人にぶつけますね。
彼彼女はたいへん嫌な思いをすることでしょう。
当然僕は素知らぬ顔をして引き去ります。
後日、どこかから(きっと警察から)電話が掛かってくることでしょう。必ずや。
名前も住所も、番号も何も公開していないのにも関わらず!
(防犯システムと警察がすごいだけか)
2.恋のキューピッド電話
「1個の卵を割って、2個の黄身が出てきたら。
恋するあの人に電話をしなさい。
願いが叶いますから。」
養鶏農家と通信事業者が手を組んで、こんなありもしないことを、時のアイドルや芸能人を起用して巧みにセールスした。
するとなんと、
「流れ星に願い事をすると、その願いが叶う。」
という、このレベルに浸透したのだ!
彼らはすかさず次の手を打った。
こつこつと地道に研究してきた、
「必ず2個の黄身が出る卵」
をやっとの思いで開発し、それを1000分の1の確率で当たるように既存パッケージに組み込んだのだ!
するとどうだろう、ギャンブル性のあるゲーム感覚に恋愛とロマンが掛け算され、思わぬ人気商品となってしまった!
恋する彼彼女は2個の黄身の画像を証拠として、それを口実に堂々と電話することができる。
「やあ、ぼくだけど、いま料理してたら卵の黄身が2個出てきてね。
それで、つまり、、、君に電話したわけなんだ。」
電話を受けた方は、ああこれは卵からのお告げだから、=神様からのお告げだから、喜んで受け入れよう、とこうなる。
ハッピーハッピー♪
卵の消費量とともに電話の利用量が増える。
カップルの長電話も増える。
これらの量の増加は、サービスの質の向上を促す。
さらに、恋愛する男女が増えることでゆくゆくは少子高齢化も改善されるだろう!
卵1個の物語
3.憎しみを卵に
電話の存在が快適さや利便性の象徴どころか、嫌でイヤで、うっとうしくてたまらない人だっていますよね。
休日出勤を知らせるのだって、こいつですよ。
ね。
壊しましょう。
卵1個あれば充分でしょう。
電話に向かって、思いっきり投げつけるのです。
おりゃっ!!
卵液ですぐに電話は破壊されます。
これが究極の、電話の改良です。
おわり。