光刺鴨川

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鴨川には光が溢れている。
暖かい朗らかな光。

人間と動物の緩やかな共存の形。

こんなに愛されている川を、他に見たことがない。

 

私は鴨川の川辺でよく寝る。

本を数冊読破するつもりで出掛けては、いつのまにかそれを枕にしてしまう。

枕から脳へ哲学や思想が入り込んでくるなんてことはなく、ただ枕としての機能を果たすだけだが、現物の本はこうした使い道がある。

トンビの”ピョーヒョロロ”なんて聞きながら午睡へ誘われる。

 

 

この間、私はいっさいの警戒心を解く。

家で寝るかの如く、安心して眠る。

ここが鴨川だからだ。

鴨川であるからこそだ。

鳥は、私に何ら危害を加えない。

起きている間は近寄ってきた者も、眠りにつくといっさい来ない。

そして、重要なことだが人もやってこない。

何かを盗まれた経験は一度もない。

鴨川で眠るものは、ある種の聖域に守られる。

 

光刺鴨川

光は水のよう。

刺し込む光は水の性質と同化し、一体となって私の目に映り込む。

水は清く流れ、じっと見入っているとまるで自分の血液とそれが入り混じるような感覚を持つ。

それが心地よくて、私はヒマな休日に必ず出掛けていく。

 

GWが終わる。

連日の鴨川遊びの終わり。