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ついに、という季節でも気候でもないはずだが、蚊が現れた。
昨晩寝ている私の間近を、あの放っておけやしない羽音を響かせて飛び回っていた。
そんなとき私は、なにも構わずに顔を平手打ちする。ばしばしと、しばらく叩く。睡眠を続けたい私にとっては、とりあえずどんな形であれこの存在が消えてさえくれればいいのだ。


しばらくすると、気持ちの落ち着いた私はまた眠りに入る。蚊が再来することもあるが、今回はそれもなく朝までぐっすり眠ることができた。


さて、起きて枕元を探ってみる。蚊の行方が気になるのだ。もし平手打ちで倒していたのなら、この辺に転がってるだろうと思うが、どうしてか見つからない。
うん、そう、蚊とはこういうものだというのが私の考えるところで、蚊の死体ほど探しても見つからないものはない。

 


実は昨日は夕方にも蚊と遭遇していた。まさかとは思いながらよく観察すると、それも蚊だった。緑色の個体。蚊は、追い払ってもなかなかしぶとく鬱陶しいから、昔から見かけた個体はすぐさま処理することに決めている。ストレスを溜めてしまう前に。だからこれも、素早く、えいっと決めた。就寝時の蚊は、これの同胞だったのかもしれない。もしかしたら。これもその後はすっかり消えてしまった。


世の中に蚊ほど鬱陶しく、煩わしいものはないようにさえ思える。倒してもキリがなく、無視しようと心に決めてもどうしたって耳につく。

 
それにしても、今年は出てくるのが早すぎやしないか?
鬱陶しさが増してすぐさま処理されるのがオチだぞ、と忠告しようとするもどうも手が先に出てしまう。

 

虫に文、と書いてモスキートになるのも私からしたらなぜお前が文を背負うのだ、と癪に触る。
[文]をつけるのにも、他にもっとふさわしい虫はいただろうに。。
由来は知らないけれど、羽音と同時にそこも気になる。
気になってしまう。