翠凜堂[suirindou]コーヒーサロン

コーヒーとともに生き始めた人生。興味の膨れるところを、どんどん発信します!!

ガルシア・マルケス:光は水のよう【2017/12/3リライト】

ラテンアメリカ文学の巨匠

 であるガルシア・マルケスの数々の名作のなかから、

光は水のよう

を推薦します。

*この記事には「光は水のよう」のネタバレを含みます。

予めご了承ください。

 

f:id:touzou:20171008114732j:plainガルシア=マルケス

「十二の遍歴の物語」

ガルシア・マルケスの短編集。

「十二の遍歴の物語」から抜粋してお送りします。

 

「光は水のよう」

この作品集には十二の短編が収録されているのだが、私はこの作品に強く惹かれる。

とても色彩豊かであって、そしてマルケスの偉大なる手法

 

”マジックリアリズム”

 

この効果が、これでもかとその描写いっぱいに表れているのだ。

 

「光は水のよう」光と水が同質のものとして描写される

ここではまさにタイトル通り、光が、水が蛇口を捻ることで流れ出てくるように、子供部屋に流れ出す。

 

照明をつけたまま、電球のガラスの囲いを、パリンと割ってしまう。

するとそこから、なんと光が漏れ出てくるではないか。

水のようになって。

子供達はその光の水にボートを浮かべて遊ぶ。

 

 

と、いうわけで光と水が同質化するわけだが、ここまでが話の中盤。

読者にはまだこの話が幻想のお話に読める。

 

幻想と現実を結ぶもの

だが、マルケスはあるアイテムを取り入れることによって、その幻想と現実を繋ぎ合わせるトンネルを構築するのだ。

 

秀逸なそのアイテムとは、

 

家族全員の歯ブラシ

ママのクリームの瓶と予備の入れ歯

パパのコンドーム(決定打!( ^)o(^ ))

 

 

光を溢れさせ、部屋がまるで水没した船のようになってしまった

その水中ならぬ”光中”を、これらのアイテムが漂流している。

 

 

その描写によって突然、意識は現実世界へと引き戻される。

 

「ああ、なんだ。いつもの世界じゃないか。」

 

それは優しく、ふんわりとした大きな優しい手に導かれるような

そんな感覚とともにある。

 

現実とファンタジーの美しい融合の世界

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