翠凜堂[suirindou]コーヒーサロン

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ブラームス交響曲第4番:そこに私は鳥を発見する

 

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ブラームス

 

ブラームス 交響曲 第4番

 

私はこの曲の1楽章に、決まって「鳥」の姿を見る

 

この鳥を表現するのは弦楽器

 

そして、管楽器が、打楽器が鳥の飛んでいる大地、草原、海、山を表現する

 

その鳥の物語、交響詩のようなものを感じる

 

しかし、この「鳥」は録音ごとにまったく異なる姿をとる

 

1. ヘルマンアーベントロート指揮 ライプツィヒ放送交響楽団

 

この「鳥」は、燃えている

 

火の鳥であるのだが、その火は轟々と力強く燃えるものではない

 

まるでどこかで火の矢を放たれ、身体中に燃え広がった火を纏いながらも、それを消そうともせず、なおも自らの目的地まで飛んで行こうとする「鳥」

 

羽を休めることなく、火を振り払うこともなく、ただ飛んでいる

 

どこへ向かうのだ、鳥よ

 

終盤、バイオリンの激しいトレモロ

 

再度、地上で構えていた者たちから矢が放たれる

 

火の矢

 

避けることもせず、動じず、ただ前に飛んでいく

 

フィニッシュ

 

さて、鳥の眼に映る世界は

 

2.ザンデルリング  ドレスデン

 

柔らかく、大きく、雄大

 

力強い飛行、鋭い眼光、キレのある旋回

 

ゆっくり、着実に、空気を捉える

 

翼の動きは最小限 身振りは小さい しかし、存在は大きく、あらゆる者を近づけさせない

 

栄光に向かって飛ぶ

 

飛んでいる世界はーー

 

ロシアの、針葉樹林帯=タイガ

 

凛とした空

 

身を切られるような寒さ

 

しかし鳥の身体は熱い

 

信念が身体を動かしている

 

進む世界は、これまでよりも過酷なものに違いない

 

そう分かっていながらも、なおも飛んでいく

 

そこを超えた世界の、栄光を手にするために

 

自己の野望のために