翠凜堂[suirindou]コーヒーサロン

コーヒーとともに生き始めた人生。興味の膨れるところを、どんどん発信します!!

詩作

ある女

彼女の言葉はオカルトチック まるで錬金術師のよう 鉄かと思えば金となり 死んだ心を生き返らせる 交わした約束なんのその 一息でふっ どんなもんだい いまや彼女は傲慢術師 メフィストフェレスも興ざめで 腐った心は浄化か転移か 悪魔に裁かれ沈んでいけ

羊のワルツ

さあこっちへおいで おいしいおやつをあげよう メーメーメー 走り行く羊の群れ そこに何が待つとも知らず メーメーメー 盲目の羊の群れ ごちそうさま メーメーメー 羊は踊り騒ぐ 骨になった姿にも気が付かず

泳ぐ男

どこにもない流れの中を 一本の糸にカラダを委ねて 上っていく男 水深の浅い川を 君は泳いでいる 歩くことを忘れたのかい 水は彼のカラダの半分も触ることなく 延々と流れ続ける

それでも朝が来る

それでも朝が来る 寝不足な君に贈ろう それでも朝が来るのだと どうしたってやってくるのだ 街に光が差し込み、世界が動き出す 白いステージが始まる 夜の役者は息を潜め、影の世界へと退いていく 君がどちらの住人だろうと、そんなことは関係がない 誰にだ…

少年2

寝不足の少年が 通りを歩く せっせせっせ 働きに出る カラスの群れとともに食事をし、 いつの日かのフクロウの出現を待つ 彼は戦った 火を絶やすな フクロウに出会う唯一の条件を、 彼は知っていた 遠い日の夜明け 駈け出す少年 歌声の残響が、そこに残った

探求

おれは彼を 連れ出さないといけない 光の差し込まない暗い部屋から 朝の気怠さのなかから手招きをして ああ 君は そこにあるはずのないものを見つけようとして 躍起になった 右手にマッチを手にして シュッ 君は手にした僅かな時間で 魂を探す

跳躍

君を追い続けたその裏側に、本当の姿が見えてきたようだ 君の持つたくさんの魅力 磨かれた美しいダイヤモンドの面々のよう そのすべての角度から君を探求した僕は、ついに君を飛び越してしまった 君を取り入れ、融合した今日の僕は君には見えない 跳躍した僕…

飛行

目が開くと、現在地がわかった 早くここを抜け出して、外へ、外へ 青い光が差した向こうは、若葉薫る木陰 風は吹いていないけれど、颯爽と飛ぶ 羽根は乾いた空気に乗って 力への意志に導かれた 灰色のこの場所を 優しく溶かして ゆっくりゆっくり ここに辿り…

少年

寝不足の少年が 夜道を歩く せっせ、せっせ 灯りのない道 緑が視線を投げかければ ギラつく赤色反射する 焦る少年振り向く老人 後から来たか先に行くのか どこまでいっても満たされぬ この好奇心は悪魔のものか 彼は何故歩くのか 黄昏時にはフクロウが 姿を…

腹の内

君の中にあるものを、すべて吐き出してみなよ さあ、はやく その声かけに慌てた彼は、急いでその準備をした。 右手の人差し指をナイフに変え、自分の胸と腹を、首の根元からヘソにかけて、勢いよく一気に切り裂いた。 シャッという音とともに血しぶきが目に…

言葉

落とした言葉の重さを指で計って 君の腕力以上のものを放っていたことに気づく 見送られ、流れた言葉を、鳥がつつく そして、どこかへ飛んで行った

崩落

脳の贅肉が、身体をむしばみ 新しく生まれんとする命を、呑み隠してしまう どこの回路も封鎖中 出てきたところで期限切れのパンのよう こうなることが予想できたなら 遠く向こうに見えた百合を 君は欲しただろうか

寝不足の少年が

寝不足の少年が 通りを歩く せっせせっせ 働きに出る カラスの群れとともに食事をし、 いつの日かのフクロウの出現を待つ 彼は戦った 火を絶やすな フクロウに出会う唯一の条件を、 彼は知っていた 遠い日の夜明け 駈け出す少年が 声の響きは、歌声に似ている